トレンドの概要
Cersaie 2026では、スラブの買い手が検討したい三つの方向性が見られます。控えめな石目柄、より鮮やかな赤やさび色、そして触感のある仕上げです。仕入れでは、新しい見た目、サンプルの評価方法が変わる仕上げ、切り出し配置が変わるスラブ寸法を区別することが重要です。輸入業者が新しいシリーズを採用する前に、それぞれ異なる確認資料が必要になります。
9月の新製品発表から実際に分かること
Caesarの9月28日の総括では、石灰岩を着想源とするHoldと、凹凸のある石目を持つRuneが紹介されています。Laminamの9月の発表ではRAREにPietra di Grè–Ruggine、Calacatta Rosa、Rosso Lepantoが加わり、同コレクションの一部の表面にRain仕上げが導入されました。Infinityは160 × 320 cmのスラブを使った建築用途を紹介し、Optimumの9月21日の発表では1840 × 3300 mmが示されています。これらは色、質感、寸法の製品別の具体例であり、すべての輸入市場で売上が伸びていることの証拠ではありません。
| 公表された情報 | 買い手が読み取れること | 引き続き確認すべきこと |
|---|---|---|
| Caesar、9月28日:HoldとRune | 繊細な石目表現と凹凸は、それぞれ独立した選定要素です。 | 該当製品の寸法と用途。タイルの発表だけでは、スラブとして供給されるとは確認できません。 |
| Laminam、2026年9月:RAREの追加製品 | さび色、ピンク、深い赤が、それぞれ異なる配色の選択肢になります。 | 選定色ごとの正確な仕上げ、厚さ、スラブ全体の画像。 |
| Infinity、9月9日:160 × 320 cm | キッチン、家具、建築空間に使われる大判の表面材。 | 実際の案件で使える有効寸法と部材配置。 |
| Optimum、9月21日:1840 × 3300 mm | 切り出し配置の基になる原板の長方形寸法が変わります。 | 加工余裕と柄の配置を考慮した後も、その幅によって必要枚数を減らせるか。 |
Quantumによる9月28日のチーム訪問レポートでも、温かみのある石灰岩、トラバーチン、クォーツァイト調が挙げられています。温かみのある石目柄をさらに検討する根拠にはなりますが、在庫に採用する製品を決めるには、自社の取引先であるキッチン専門店、デザイナー、施工会社からの引き合いを確認する必要があります。
温かみのあるニュートラル色と赤い石目柄では、対応する注文が異なる
すでに白い大理石調を購入しているキッチン専門店を顧客に持つ輸入業者を考えてみます。控えめなベージュは、キッチン全体の計画に向けて既存シリーズと比較できます。一方、赤は受付カウンターや印象的なアイランド一台を求めるデザイナーの要望に応える可能性があります。これらは想定される仕入れ場面です。在庫判断に結び付ける前に、顧客、数量、用途を特定しなければなりません。
Funtekの既存カタログにある二つの画像を見ると、視覚的な違いが分かります。Seattle Beigeは淡く控えめな地色を持ち、Italian Red Travertineははるかに強い色味と方向性のある帯模様を持ちます。サンプル相談の出発点も異なります。これらの写真は、名前を挙げたCersaieの新製品との一致を示すものではありません。


ベージュの候補は、予定している室内照明の下で、顧客が実際に使うキャビネット扉と既存の白いスラブのサンプルに並べます。明確に異なる温かみのある選択肢を加えるのか、既存シリーズと重複するのかを記録してください。赤い候補ではスラブ全体の画像を取り寄せ、予定する部材の境界を記入します。小片で見る色以上に、帯模様の位置や方向が重要になる場合があります。
一人のデザイナーが求めるアクセントカウンターでも、案件別の見積もりを出す理由にはなります。ただし、継続的な在庫シリーズを支える反復需要があるとは確認できません。相談できる色として残しつつ、具体的な案件名、必要面積、希望施工日を記録してください。Funtekの柄の比較ガイドは、顧客がまだ方向性を決めていない場合に、外観を大まかな系統で区別する助けになります。
触感のある仕上げには、実物確認と仕上げ別のお手入れ資料が必要
表面の写真には、印刷された柄と表面で反射する光という二つの要素が重なっています。区別するには、同じサンプルを水平に置いた状態と立てた状態で見て、照明を正面から斜めへ変えてください。横からの光で明瞭になる溝でも、カタログ写真ではほとんど見えないことがあります。後の注文で似た名称の別仕上げに置き換わらないよう、正確な仕上げコードを記録します。

同じブランドの中でも、お手入れ方法が異なることがあります。Laminamのお手入れページでは、マット、研磨、ソフトの各表面を分け、Rainはマットのグループに含めています。また、研磨面とソフト面では研磨粒子を含む洗剤を避けるよう注意しています。したがって、ショールームで実演する販売代理店は、すべてのサンプルに同じ洗剤を使うのではなく、選んだ仕上げ固有のお手入れ指示を取り寄せるべきです。
カフェのカウンターの問い合わせでは、指定製品について文書化された清掃方法を供給業者に確認し、合意したサンプルで実演してください。候補を比較する場合は、付着物、接触時間、清掃手順を記録します。簡単な拭き取り試験で清掃の手間の実用的な違いは分かっても、規格に基づく耐汚染性の等級は判定できません。Funtekの表面仕上げガイドでは、製品別の相談に入る前に知っておきたい仕上げ用語を説明しています。
素地の色、表面の凹凸、厚みを貫く石目は、それぞれ別に確認すべき説明事項
Laminamの発表は、スラブの素地と表面の色の連続性を説明しています。それだけで、表面のすべての石目が厚みを貫いているとは確認できません。見える端部を評価する買い手は、素地の色が調和しているか、上面に凹凸があるか、柄が切断面にも続いているか、という三つの質問を分ける必要があります。

ストレートな露出端部では、指定色・指定厚さの近接写真または実物の切断サンプルを求めます。留め加工でつなぐウォーターフォール側板では、角を回る表面柄の配置も確認してください。素地の色が合っていても、二つの面の石目がつながることまでは承認できません。特定の端部表現が設計の前提なら、「フルボディ」を未定義の合格条件にするのではなく、その表現をサンプル承認事項に明記します。
スラブの幅が広がることで必要枚数が変わる場合
公表された二つの寸法の公称面積は5.12 m²と6.072 m²です。面積だけでは、複数の長方形部材が収まるかは判断できません。計算例で違いを確認します。
説明用の条件:3000 × 900 mmの天板用ブランク一枚と900 × 700 mmの側板用ブランク二枚。長方形の切断線は原板の辺と平行とし、原板の各辺に10 mmの周囲余裕、隣り合う部材の間に4 mmの間隔を設けます。有効な長方形寸法は3180 × 1580 mmと3280 × 1820 mmになります。これらの余裕は例示用の入力条件であり、いずれのメーカーの切断指示でもありません。この計算には開口、留め加工の余裕、欠陥、石目合わせの制約を含めていません。

3180 × 1580 mmの有効範囲に3000 × 900 mmの天板を置くと、横に残る帯状部分の幅は1580 − 900 − 4 = 676 mmにとどまります。側板の短辺は700 mmなので、どちらの向きでも入りません。天板の長手方向の先に残る空間も、切り離し幅を引くと176 mmだけです。この前提では、側板に別のスラブが必要になります。
3280 × 1820 mmの範囲では、同じ位置に残る幅は1820 − 900 − 4 = 916 mmです。側板二枚をそこに一列に置けます。合計の長さは900 + 4 + 900 = 1804 mmで、使用できる3280 mm以内に収まります。この配置なら三枚のブランクを一枚のスラブから切り出せます。
| 計算項目 | 1600 × 3200の原板 | 1840 × 3300の原板 |
|---|---|---|
| 例示した周囲余裕を差し引いた有効範囲 | 1580 × 3180 mm | 1820 × 3280 mm |
| 幅900 mmの天板の横に残る幅:部材間隔4 mmを控除 | 676 mm | 916 mm |
| この例の長方形ブランク三枚に必要なスラブ枚数 | 2 | 1 |
| ブランク面積 ÷ 購入スラブの公称面積 | 3.96 ÷ 10.24 = 38.7% | 3.96 ÷ 6.072 = 65.2% |
この割合は、購入するスラブを今回の一案件だけに割り当てたものです。工場の歩留まりや廃棄量の予測ではありません。残材を別の案件に使える場合もあります。加工業者は、選んだ色、厚さ、実際の有効寸法が入手できるかを確認し、承認済みの加工方法で必要な余裕を加える必要があります。
天板が細くなると結果は変わります。幅800 mmの天板なら、小さい方の有効範囲でも1580 − 800 − 4 = 776 mmが残り、同じ700 mmの側板が入ります。この場合は、どちらの寸法でも三枚のブランクを一枚のスラブに収められます。大判への追加費用を払う前に、顧客から繰り返し注文される配置を比較すべき理由はここにあります。
柄の位置によっても結果は変わります。幾何学的には効率がよい配置でも、欲しい石目が違う場所に来たり、ウォーターフォール側板で柄がつながらなかったりします。実際のスラブ画像で確認してください。Funtekの面積計算ツールは面積の入力に役立ちますが、部材がどのように収まるかを決めるには、別途加工配置図が必要です。
候補リストを、比較できる供給業者の回答につなげる
「新しい温かみのあるベージュ」という依頼だけでは、供給業者がそれぞれ別の表面材を見積もれてしまいます。各候補について製品コードと仕上げコード、予定用途、希望厚さ、公称寸法と有効寸法、必要数量を指定してください。色の判断にはキャビネットや配色の参考資料を、配置の判断には部材図を添付します。
次に、材料の入手可否と、生産・納品の日程を分けて確認します。正確な品目ごとに、在庫がすでに引き当て済みか、何を新たに生産する必要があるか、いつサンプルを承認できるか、いつ商品を検査できるか、いつ出荷準備が整う見込みかを尋ねてください。展示会での発表日を、生産対応可能日と同一視してはいけません。
| 候補 | 入手する資料 | 判断できること |
|---|---|---|
| キッチン専門店向けの控えめなベージュ | 顧客のキャビネットと既存シリーズに並べた、正確な仕上げのサンプル | 品ぞろえに不足している見た目を補えるか? |
| 案件向けの赤色または帯模様の強い表面材 | 予定部材の位置を記したスラブ全体の画像 | 狙った色と柄が完成部材に現れるか? |
| 頻繁に清掃するカウンター向けの触感のある仕上げ | 仕上げ固有のお手入れ資料と、合意したサンプルでの実演 | 顧客は文書化された清掃方法を実施できるか? |
| より大きな寸法の候補 | 有効寸法、切り出し配置図、見積もり、取り扱い方法の確認 | 関連費用をすべて考慮しても、この注文に有利な寸法か? |
Funtekのサンプル承認の記事では、小さなサンプルで確認できることと、スラブ全体やロットの資料が必要なことを分けています。承認内容を見積対象の製品に結び付け、選んだ見た目、加工計画、納入品が一致するようにしてください。
次のスラブ候補を相談する
対象市場、希望する見た目、部材寸法をFuntekにお送りください。製品とサンプルについてご相談いただけます。